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昔、PC−VAN(現BIGLOBE)というパソコン通信の自由掲示板で
発言したものです。
昔を思い出して、押入れの中から出してきました。
1995年、Win95 が発売されるころの発言です。
(『年』が出てきたら、6年をプラスして当時を思い出してください。)
 
 
 
 土佐藩は、幕末の頃、大変厳しい身分制度のある藩でした。
 
 武士の中でも、身分の高い上士(じょうし)と、身分の低い郷士(ごうし)の
 グループがありました。
 
 郷士は、足袋も履けず、雨の日に高下駄も履けませんでした。
 
 その郷士である坂本龍馬は、親友であり郷士のリーダーである武市半平太
 尊敬していました。
 
 人のいい龍馬はひょんなことから、京に出奔し、勤王の志士として
 活動することになりました。
 
 しかし、勝海舟に出会い、世界の大きさを教えられた龍馬は、
 郷士の身分の向上を目指す武市半平太と違う道を歩くようになりました。
 
 
 
 やがて、武市の働きで、郷士は京で力を付けました。
 
 そして、高知に戻り、藩主容堂に勤王の旗印の元、京への出陣を願いました。
 しかし、身分制度に固執する容堂は、武市ほか郷士の主だったメンバーを捕らえ、
 そのものたちを惨殺しました。
 
 武市ほか数名は切腹。伊蔵、その他は河原で斬首。
 
 
 その知らせをきいた龍馬は、日本をアメリカのように民主的な国にしたいと
 立ち上がるのであった。
 
 
 
 
 
 アメリカ行くの・・・やめた!
 
 
 長治郎 シューズじゃはけ!
 
 
 
 なにもかも、気にいらん国じゃな! この国は!
 
 人が人の夢を取り上げて! おまけに命まで取り上げて!
 
 そうまでして! 威張りたいか!
 
 
 おのれ!  容堂!
 
 
 おんしゃ! まっちょれや!
 
 この俺が! おまんが下駄はいていばれん国をつくってやるきによ!
 
 
 長治郎! おまんに渡したシューズは、伊蔵のものじゃったんじゃ!
 
 それ履いて・・・上士らち、蹴飛ばしてやれ!
 
 
 
 武市! 武市! 死んだかや! おまん死んだか!
 
 武市! くやしゅうして!くやしゅうして!
 
 まだ天にも登れん・・・! その辺をうろちょろしとろう!
 
 武市! よう聞けや!
 
 
 かの! かの太平洋の向こうに!  アメリカ国あり!
 
 小藩、バージニアに生まれたるジョージワシングトンは!
 
 貴賤の身なれど! おのが夢と才覚のみで! 将軍どころか!
 
 帝にまでなったとよ!
 
 
 それに比べて、なんじゃこの国は!
 
 
 
 おーし! 暴れちゃるきのう!
 
 武市!まっとれや! 暴れちゃるきのう!
 
 しょうじゃどころか!幕府までひっくり返しちゃる!
 
 まっちょれや! 武市!
 
 あばれちゃる・・・
 
 
 おいみんな! シューズ履け!
 
 
 もう 泣くなよ!
 
 
 
 高杉(晋作)を呼んじこい!
 
 
 
 西郷(隆盛)を呼んじこい!
 
 
 
 坂本龍馬が、話したいことがあるっちゅんじゃ!
 
 
 
 
 高下駄を履けるか履けないかで、身分が分かれていた当時(土佐藩)では、
 龍馬にとって、シューズ(革靴)は自由の象徴だったのです。
 
 
 
 日本テレビ開局30周年記念の番組ですから、今から10年くらい前に
 日本テレビで放送された【幕末グラフィティ 坂本龍馬】の1シーンです。
 
 
 ひょんなことから、再び(ビデオで)見てしまいました。
 
 時代劇ですが、ビートルズのバック音楽がたいへんマッチしています。
 
 もう一度、再放送をしてもらいたいものです。
 
 
 きっと見た人に力を与えます。
 
 情熱がわき上がります。
 
 不況なんか吹っ飛びます。
 
 
 この後、主演した武田鉄矢氏が続編を制作しましたが、
 こちらの方は、ちょっと駄作でした。
 やはり、餅は餅屋に任せていた方がいいみたいです。
 (武田氏は、監督より役者の方が、いいみたいです。)
 
 武田氏は、「母に捧げるバラード」「見ごろ!食べごろ!笑いごろ!」
 以来のファンです。
 
 とりあえず、フォローを・・・・・
 
 
 
H13.10.21   浅見康生